古本・古書出張買取実績(大阪府吹田市のお客様)(DI04)|大阪の古書買取り・古本買取りなら『森川古書店』

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古本・古書出張買取実績(大阪府吹田市のお客様)(DI04)

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2020/09/04

大阪府吹田市のお客様より古本の出張買取ご依頼いただきました。
 
「上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件」童門冬二著
「細菌の逆襲―ヒトと細菌の生存競争」吉川 昌之介著
「欧米大学レポート」小林 良彰著
「ケンブリッジのカレッジ・ライフ―大学町に生きる人々」安部 悦生著
「悪文―裏返し文章読本」中村 明著
「ウイルスとガン」畑中 正一著
「ことばの道草 」岩波書店辞典編集部
 
など 古書・古本等 200点程度
 
今回は
「乳と卵」 川上未映子著 文春文庫
をご紹介
 
大阪から東京へ来た母子家庭母娘(母:巻子と娘:緑子)と「私」(巻子の妹)の3日間に起きた出来事が、「私」の視点と「緑子」が書いた日記で語られます。
小学生の緑子が書く日記の文体が、年相応の言葉づかいで書かれているためか、
子どもを産むことができる体になっていくことへの嫌悪感や生きていくことへの不安感、
母親への愛情と裏腹の嫌悪感といった様々な感情が生々しく感じられます。
 
自分を生んでしまったが為に、母親に意に沿わない苦労を掛けていると思い込んでいる娘と、自身の体へのコンプレックスから豊胸手術にこだわる母。
ある日のケンカをきっかけに緑子は筆談でしか母親とコミュニケーションをとらなっていたのですが、東京でお互いの感情が爆発。
お互いの思いを玉子とともにぶつけ合ったのち、大阪へと二人帰っていきます。
 
3人の3日間の出来事を「私」の視点で淡々と記述しつつ、「緑子」の日記で幼いながらも生々しい感情を表現しているところでメリハリをつけているようで
作者の上手なところだと感じました。
母娘の葛藤が、タイトルの「乳と卵」に絡めてあるところと、最後の玉子のぶつけ合いにまで掛けて終わらせるところが上手くできてます。
 
短い小説で、芥川賞作品なので、興味のある方は是非読んでみて下さい。
 
ブログ(店長日記)でも、読んだ本の感想などを公開しております。
興味のある方は、ぜひごご覧ください。
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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